対人恐怖症にも軽度と重度がある

「対人恐怖症」とは「神経症」の症状のひとつです。神経症を簡単に説明すると、「ノイローゼ」です。

 

心理的なことが原因で不安に襲われたり、うつに似た状態になる、精神疾患ということになりますが、 対人恐怖症というのは、ただ人との関係が怖い・不安というわけではありません。

 

自分以外の誰かに危害を加えてしまうのではないかと悩む「加害恐怖」、 人前に出た時などに顔が赤くなってしまう事を怖がる「赤面恐怖」、 集団が怖くて外出出来ない「群衆恐怖」、 人前であがったり緊張から話ができなくなったりする「あがり症」など、 細かく分類していくと様々なものに分けられます。

 

症状が悪化する前に

 

対人恐怖症でも「まだ人前に出ることが出来る」という方や、「どうにか電話に出られる」 「かろうじて人と話をすることが出来る」という方は、 軽度の対人恐怖症に分類することが出来るでしょう。

 

しかし、

 

・外出が全く出来ない

・家族とも会うのが怖い

・自分を追い込んでしまう

・不安ヒステリー

・強迫神経症

・摂食障害

・腹痛

・不眠

 

といった、身体的症状を含む場合は重度の対人恐怖症と考えていいかもしれません。

 

対人恐怖症でも軽度ものと重度のものと症状の出方は異なってきますが、 軽度・重度は関係なく、対人恐怖症は非常にデリケートな病気です。

 

日常生活の中で自分に異常を感じたら、早めに精神科・心療内科を受診し、症状が悪化する前に手を打ちましょう。

 

昔から対人恐怖症を感じていた患者さん

 

ある男性患者さんは、昔から対人恐怖症でした。

何故、対人恐怖症かというと自分の容姿が優れていないことが原因で、相手と話した時に気疲れしてしまい事が多い。

相手の方が容姿も中身も優れた人間だと思い込む事が多く、どうしても相手の目を見て堂々と話すことができません。

さらに、同性に対しては絶対的に腕力で勝てるという自身が無いため、どうしても臆してしまい年上にも同い年にも後輩にも強く出ることができずに毎日を億劫に送っていました。

高校は男子校、大学は理系の大学で女性が全くいない、またはわずかしかいないという環境で育っていたので、女性とフランクに接する機会が無く、女性とどう接していいか、何を話していいかが全くわからずに過ごしていました。

 

コンプレックスが原因

 

自分の男としての容姿(顔や身長、スタイルなど)に全く自身が無いので可愛くて綺麗な女性と会うと女性の顔色ばかり伺ってしまい、まともに目を見て話すことができない状況でした。

対人恐怖症というのは全てはコンプレックス(劣等感)から来ていこともあります。

それを克服するには努力しなければならないのですが、その努力がめんどくさいと感じてしまう弱い自分がいるため、いつまで経っても対人恐怖症が治りません。

原因はわかっているのですが、その方の場合は克服するために、気の遠くなる様な時間と努力が必要であると感じていたのです。

最後になりますが、対人恐怖症というのは他人(対男、対女)へのコンプレックス(劣等感)によるものであると思います。

そのコンプレックス(劣等感)によって”対人恐怖症”になることが多く、コンプレックスに負けない!という気持ちを強く持つ事により、症状の改善が見込めるのです。