社交不安障害という病気をご存知ですか。
対人恐怖症、赤面症、視線恐怖症、あがり症という別名で、聞いたことがあるのではないでしょうか。
プレゼンや、面接試験、初対面の人との会話が苦手、汗が止まらない、顔が赤くなる、などの症状があるなら、社会不安障害の可能性があります。
ところが、多くの人が、このように考えがちです。
あがり症なのは、性格だから、受け入れるしかない。
両親も同じ気質で、生まれつきだから仕方がない。
ずっとこうだったのだから、治らない。
社交不安障害は、薬物療法、心理療法などで、治すことができる病気
今回は、社交不安障害と、治療方法について紹介します。
これでもう、悩む必要はありません。
見出し1:社交不安障害を見つけるきっかけ、タイミング、要素
社交不安障害は、7人に1人が発症するとも言われている、多くの人がかかりやすい病気です。
十代半ばなど、人生の早い段階で発症しやすいので、多くの人が社交不安障害を性格の一部と勘違いしがちです。
どのように社交不安障害を見つければいいのでしょうか。
社交不安障害の可能性を探るポイントは、身体的な症状と心理的な緊張状態にあります。
特にわかりやすいのは身体的な症状です。
顔が真っ赤になる赤面・紅潮、心臓が激しく脈打つ動悸、汗が止まらなくなる発汗現象、手足や声など体の震え、腹痛など消化器官の異常、めまい、吐き気、のぼせなど、体の変化に注目しましょう。
当てはまるもの、近いものが一つでもあれば、社交不安障害の可能性があります。
また、耐え難いような極度の緊張状態、不安、焦燥感も、社会不安障害の心理的な症状です。
まずは、メンタルクリニックなどで検査を行ってみましょう。
社交不安障害は、神経系を整え、考えのクセを治せば治療できる!

社交不安障害を治療する場合、具体的にどのように治療するのでしょうか。
まずは、社交不安障害の原因について説明しましょう。
社交不安障害には、大きく分けて2つの原因が考えられています。
一つは身体的原因、もう一つは心理的要因です。
遺伝的な理由のほかに、身体的な原因の一つとして考えられているのが、神経系の不調です。
神経伝達物質である、セロトニン、ドーパミンなどのバランスが崩れることが、社交不安障害の原因ではないかと考えられています。
神経が敏感に反応し、社交不安障害を引き起こしてしまのです。
神経系を整える治療法として一般的なのが、抗不安薬や、SSRI、SNRIなどを使った薬物療法です。
SNRIには、セロトニンとノルアドレナリンに働きかけ、神経系を整える効果があります。
一方、心理的な要因として考えられているのが、経験と性格による要因です。
経験による要因は、過去にした恥ずかしい体験や大きな失敗が引き金となり、社交不安障害になってしまうケースです。
性格的要因には、内向的な性格や、心配性な性格、周囲の刺激に敏感な性格や、理想主義・完璧主義の性格傾向があてはまります。
心理的な要因は、心理療法により治療されるケースがあります。
不安に慣れる訓練を行ったり、対処方法を考えたりして、劣等感などの思考の歪みを改善します。
どちらの治療方法も、すぐに効果が出るものではありません。
医師の指導の元、継続的に行いましょう
社交不安障害を治療して、人生の可能性を広げよう!
社交不安障害を治療すれば、人生のさまざまな場面で、選択肢を増やすことができます。
学業、研究、面接、社会活動、結婚、などなど、人と関わる場面をふやし、人生を豊かにすることができるでしょう。
もしあなたが、あるいはあなたの近くの誰かが社交不安障害の可能性があるなら、ぜひ一度、メンタルクリニックで診察を受けてみてください。
治療できる病気を治さないのは、もったいないことです。
あなたのより豊かで自由な人生を、心から願っています。